レビュー:おい!それは、俺の葉っぱだ。(Quibbit!)
タイトルは、某ゲームのタイトルのパクリですが。
内容はぜんぜん違います。
※ただプレイヤーの気持ちは、まさにこれです。
というわけで、ゲーム紹介です。
クイビット!(Quibbit!/king frog)
円環になったカラフルな蓮の葉っぱをグルっと回る
レースとサバイバルのゲームです。
勝利条件は、3つあります。
1.1位のカエルが、別のカエルを周回遅れにする。
2.自分以外のカエルが全員脱落する。
3.全員が脱落した場合、王冠を持っている(1位のカエル)
1.1位のカエルが、別のカエルを周回遅れにする。
このゲームの移動はサイコロでなく、手持ちのカード(1~5)から
好きな移動距離を選択できるんです。
そんなの、みんな一番大きい数字を出すから決着しないのでは?
もちろん、そんなことが起こらないように仕掛け(ルール)があります。
それが、次の勝利条件につながります。
2.自分以外のカエルが全員脱落する。
蓮の葉と、カエルには色が決まっており、同じ色で止まれない場合、
選択したカードを捨てることになります。
すべてのカードを捨てたプレイヤーが脱落となり、カエルが取り除かれます(ポチャン)
つまり、自分の色をめがけて移動をすることが基本です。
それなら、みんな自分の色をめがけて移動するから、やっぱり
決着はつかないんじゃないの?
はい。実際に慣れたプレイヤー同士が生き残りだけを目指すと決着は、
しずらい事もあるかもしれません。
※実際にガチプレイヤー4名で、やったことないので判断できず
移動の解決にはルールがあって、
葉っぱは、1匹しかのれず。追い越して次の葉に移動する。
小さい数字から解決する。同じ数字なら1位から遠い順に解決する。
というのがあります。字で読むと、わかりずらいですが
実際に実物で見ると1回見ただけで理解できます。
周りが、どんな数字を出すか予想しないと自分の乗りたい葉っぱに乗れません。
また、1つ目の前の乗りたい葉っぱにカエルが乗っていると
乗りたくても乗れないなんて事態も起こります。
1を出す=>自分の方が後ろなので、必ず自分から移動する=>追い越してしまう。
2以降を出す=>そもそも乗れない(本来、2つ先の自分の葉っぱを目指すわけです)
周回遅れになりそうな場合、大きい数字を出すと相手が先に移動してしまうので、
逃げたくてもギリギリの数字(というか、同じ数字を出す必要があります)
※ちなみに2位につけていると、一番大きな数字を出して1位と周回遅れを抜くという
なかなか、ドラマチックな展開が起こる場合があります。
このゲーム、こんな感じでルールが簡単なのと見た目で、子供向けっぽいですが、
結構、本格的なガチの思考ゲームです。
※もちろん気楽にやっても良いですが。
そして、ボードゲーム初心者をボードゲーム好きにするキラーゲームだと最近確信しました。
ちなみに、比べるにはまだレビュー数が少ないが、BGGでカタン 7.2、Quibbit 7.1です。
理由は以下のとおり。
・見た目かわいい
・ルール簡単
・運の要素ゼロ
・勝つためには、他プレイヤーの動きを予想する
・毎回、予想通りに移動できた/できないが、判断できる。
・ガチプレイヤーがまざっても、初心者が勝つ可能性がある
カウンティグが有効だが全員はできない。
よって、想定外のカードがだされて移動が失敗する
1回の失敗が致命傷になり、ずるずると負けていく・・・
見た目とルールが簡単は、初心者を引き込むには重要なポイントです。
まずは、やってみましょうとなります。
そして、他のプレイヤーの動きを予想するというのが、ゲームの肝で、
予想通りに動ければ「やった!」ってなりますし、そうでなくても
「なんでー」とか「そっかー」と、意外に失敗しても楽しいんです。
最後に、予想外の選択をするプレイヤーがまざると、ガチプレイヤーの
順当な思考というのは失敗へと続き、必ずガチプレイヤーが勝つわけでないところが、またいいんですよ!!
※1枚カードがなくなるだけで、本当にサバイバルが厳しくなります
この前のボードゲーム会で、初心者2名と持ち主(私以外の)と私の4名でやったのですが、
トータル4回やって、実際に初心者の方が1回、1位を取れました。
実際には2回やった後、違うゲームをやったのですが、初心者のかたが
無言で、クイビットの箱を眺め、手にとり戻し・・・と悩んでいました。
こちらから、やりましょうか。と声をかけたところ笑顔でハイ!と。
※やっぱり初心者は自分からゲームやりたいといいずらいですよね。
しかも、当日に1度やったゲームならなおさら
クイビット!運の要素のないライトなガチゲーです。
ぜひ、ボドゲ熟練者の人にも経験して欲しいし、初心者には当然どんどん普及していきたいオススメゲームです。
評価:7~8
基本的には、いろいろな人におすすめしますが、より戦略的なゲームが好きな人には
当然、物足りないと思います。
最後に、初期配置を決定する際のバリアント(何回かプレイしたら採用してみてください)
・全員が自分の色の葉っぱを3枚もつ
・一枚づつ左右のプレイヤーに渡す。(各プレイヤーが三色を保持します)
・適当なプレイヤーから順に1枚づつ元のルールは崩さず好きなように配置する
※元のルール:花と花、花と池との間には同じ色は2枚おけません